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粉末培地を測りとります。
培地は、粉末か顆粒の乾燥した状態で販売されています。そこから培地を測りとり、大き目の三角フラスコに入れます。(例えば、1Lの培地を作るなら2L
の三角フラスコなど)。
フラスコで作る培地の量が多すぎた場合は、後々の作業がしにくくなってしまうこと、突沸してこぼれてしまい、火傷の原因にもなることがあります。
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A |
水をいれ、培地を溶かします。
水をいれ、培地をよく溶かします。寒天は常温では溶けないので残ってしまいますが、それ以外の成分が均一になるように溶かします。
粉末培地の場合、粉末がフラスコの底にくっついてしまうことがあります。あらかじめ少量の水を入れたところへ粉末培地を投入すると、これを防げます(敷き水)。溶けたらアルミホイルで口にフタをします。 |
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B |
熱をかけて溶かす&滅菌します。
加温して、寒天を溶かします。
蒸し器、湯煎、電子レンジなどを使います。
培地を焦がさないように注意しながら、寒天を溶かします。フラスコを振ってみて、フラスコの壁に寒天の顆粒がつかなくなったら出来上がりです。
その後、滅菌が必要なものは、オートクレーブで121℃15〜20分高圧蒸気滅菌します。 |
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C |
シャーレに分注します。
滅菌が終わった培地は、45〜50℃に冷やしたあと、シャーレに分注していきます。
培地の温度が高いときに分注すると、平板表面が波打ってしまったり、凝結水が多くなり培地表面の水分が多すぎる状態になったりします。
Φ90mmのシャーレに15〜20mlを目安に、分注します。このときに外から菌が入ってしまうとコンタミになってしまうので、無菌操作を行ないます。 |
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D |
できあがり。
できた培地が固まるまで待った後、フタを下にして(ひっくりかえして)保存します。
これには諸説あるようですが、フタを下にすることによって凝結水が培地に落ちないようにする、培地の乾燥を防ぐ、観察しやすくするなどの意味があるようです。
右図が出来上がった標準寒天培地の平板です。
自分で言うのもなんですが、これは培地が薄すぎです。もっとたっぷり培地を入れないといけないです(笑)。 |
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