右の写真は、実験で使用するために作った平板培地です。
培地の種類によって色が違ってカラフルでキレイです。
但し、ちょっと培地が薄すぎるというご意見有。
貧乏性なもので、分注する培地をケチってしまうmoakoなのでした。あまりケチると、菌の生育に影響するので、オススメしません。 |
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写真の培地は、左奥から
●標準寒天培地
成分 酵母エキス、トリプシン、ブドウ糖、寒天
食品、水などの中に含まれる細菌を非選択的に培養することができる。様々な培地の基礎となっている培地。
一般生菌数を測定するのに用いる。
●マンニット食塩寒天培地
成分 肉エキス、ペプトン、D-マンニット、塩化ナトリウム、フェノールレッド、寒天
ブドウ球菌の選択培地。 塩分が7.5%と高いのが特徴。
S.aureusはマンニットの発酵により、フェノールレッドの色調が赤→黄色に変わる。
また、卵黄を添加することによって、卵黄反応による帯黄乳白色のリングを検出することができる。
●BG(ブリリアントグリーン)寒天培地
成分 ペプトン、酵母エキス、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、フェノールレッド、ブリリアントグリーン、寒天
チフス菌以外のSalmonella 分離用選択培地。
ブリリアントグリーンはグラム陽性菌およびほとんどのグラム陰性桿菌を抑制する。
元々は緑色の培地だが、酸の発生により黄色に変わる。
●ポテトデキストロース寒天培地
成分 バレイショ浸出液、ブドウ糖、寒天
酵母および糸状菌の培養および計算に用いられる。
細菌の生育を抑制するためには、乳酸or酒石酸でpH3.5 に調製するか、クロラムフェニコールを加える。
ポテトチップスみたいなにおいがするので好き。
●デソキシコレート寒天培地
成分 デオキシコール酸ナトリウム、ペプトン、クエン酸鉄アンモニウム、塩化ナトリウム、
リン酸一水素カリウム、乳糖、ニュートラルレッド、寒天
腸内細菌の選択培地。特に大腸菌群数として、下水の細菌試験等に用いられている。
デゾキシコール酸ナトリウム、クエン酸塩がグラム陽性菌を抑制する。
酸を生成すると赤いコロニーになりそれが大腸菌群としてカウントする。
個人的には赤色が微妙でわかりにくいのであまり好きじゃない。
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