●実験方法
供試携帯
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My携帯。
2007年11月現在で3年ものの、
AU SANYO A5503SA。
そろそろ、機種変を考え中。
2次元バーコードが読めないことと、赤外線通信ができないことが悩みの種。 |
この携帯の表面を綿棒で、ふきふきします。
そして、その綿棒を、標準寒天培地に塗って、37℃、24時間培養。
一般生菌数を検出しました。
正直、私の手が微生物学的にあまりキレイでないことはよくわかっております。
消毒剤の使いすぎで、手の菌相がぼろぼろだもの。
そりゃ、相当のものがでたって全然ビックリしませんが。
●結果
2日培養後のシャーレ。
全然自分の手よりキレイだな…。
なんか、負けた気分・・・。
●考察?
私の携帯は多分抗菌加工はされてない携帯のようなのですが、NEC売り出しのDocomoの「N901iC」「N901iS」などがダイヤルキー部分を除き、液晶面も含め、すべて抗菌仕様らしい。
抗菌成分は「バクテキラー」強そうな名前です。
携帯自体にこのマークがあるかどうかは定かではないので、もし使っている人がいたらレポートをお願いしたいです。
バクテキラー
カネボウ株式会社の登録商標。
合成ゼオライト(アルミノ珪酸塩)に金属イオンを付与したもの。2〜5ミクロンの微粒子活性化金属イオンを有し、微量の銀イオンが抗菌能力を持つ。米国EPA/FIFRA(環境保護局)許可を持つ。このバクテキラーを樹脂に練りこむことで、抗菌性を発揮しているとのこと。 |
そして、抗菌に関する規格、JISZ2801について。
JISZ2801の規格
抗菌製品5cm角の板の上に黄色ブドウ球菌または大腸菌液1〜4×105CFU/mlをたらして、その上にフィルムを被せて1日接触させた場合に、抗菌活性値2.0以上(99%以上の殺菌率)を示すもの。この規定を満たすことによって、抗菌製品技術協議会SIAAの定める自主基準に適合し、SIAAマークを得ているらしい。
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一時期の抗菌ブームの時には、抗菌成分を入れただけで、効果が全然出てなくても「抗菌製品!」とかいう製品が氾濫していました。今はこの制度ができたことで、このマークがあることで一定の抗菌効果を持つ製品とそうでないものを区別することができ、かなり商品としてはまともなものが多くなってきているのだと思います。
ただ、抗菌樹脂を否定するつもりはないけど、抗菌効果があるからって、だから何?って思ってしまう今日この頃です。
時代のニーズであることは理解できるけど、この手の抗菌製品がどうしても必要な場合とか、必要な人というのはどういう意味づけを想定してるんですかねー。
私自身は、特に抗菌非抗菌気にせず買っていますが、抗菌成分!とか書いてあるときは、「どれどれ何が入っているのかな?」ってその種類をついついチェックしてしまうけどね。
ま、携帯にも菌がいる。というごくごく当たり前の結果でした。
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